伝わる写真で、その先へ


私が写真に関わる仕事をするようになって25年ほどで、世の中は大きく変わりました。インターネットが広がり、情報が溢れるデジタル時代に。今では誰もがスマートフォンで気軽に高画質な画像を記録し、SNSなどを通じてすぐに共有できるようになっています。フィルムを使い、現像を待つのが当たり前だった写真の世界も、あっという間にデジタルへと移行しました。

しかし、どんなに技術が進んで、あらゆる業務が効率的になっても、人の心を動かす写真の魅力は、昔も今も変わりません。もちろん、プロとしての撮影技術を持ったうえで、それを充分に活かすことができる機材を使うのは当然です。それよりも大切なのは、その機材で撮影されたものが「ちゃんと伝わる写真か」。

家族との大切な時間で感動的な瞬間があったり、今まで見たことのない美しい風景に出会ったとき、私たちは自然とスマートフォンのレンズを向けてシャッターを切ります。「スマホで十分」と感じる方も多いでしょう。それは、写真がただ記録するだけでなく、そのときの感動を捉えて、誰かに伝える役割を持っているから。たとえば明るさが不十分だったり、構図が今ひとつだったり、完璧なクオリティでなくても、その被写体に心打たれた時の感動が画面に焼きついていれば、見た人の心には届くものです。

この「伝わる写真」の力は、商業写真においても同じだと私は考えています。プロのフォトグラファーの役割は、ただ高品質な写真を撮ることだけではありません。撮影技術はあくまで手段であり、本当に重要なのは、本質的な価値を届けるビジュアル戦略を、あなたと共に作り上げていくこと。

時代が変わっても、写真が持つ「伝える」という本質はこれからもずっと変わりません。そして、これからの時代のフォトグラファーに本当に求められるのは過剰なクオリティの追求や専門性の押し付けではなく、誰かに届けたいメッセージを「伝える力」であると、私は確信しています。被写体との対話の中から、人と人、モノ、サービスを繋ぐための懸け橋となり、あなたの「伝えたい」が確かな成果に結びつくよう、写真撮影を通じてサポートします。